熊本地震・災害支援レポート(6)5/31~6/1

熊本地震支援 第2次ボランティア隊報告(2)

【参加者】
妻木隆一 和田勝則 鈴木信明(以上、JHP会員)
山岡修一(JHP理事・JHP三島) 佐伯蘭子(JHP理事・JHP熊本)

<5月31日(火)>
・08:30  ボラセン着。受付後レクチャを受け、ニーズのマッチング。
(本日のボランティア約100名)
・10:00~12:00  N邸にて倉庫の傾き補正作業
・12:30 ボラセンに戻り作業報告。
・13:10 益城町の避難所視察ならびに物資搬送
・17:00  宿泊場所(世界救世教熊本布教所)着

【活動報告・感想(5月31日・火曜日)】
新規参加のためレクチャを受けた後、ニーズのマッチングで作業現場に向かった。
作業内容は、地震で傾いた倉庫の補正作業です。
ボランティア・ニーズ4名に対し6名で作業を行ったため午前中で全て完了した。
午後は避難所(益城町の広安小学校体育館、現在約90名が避難)に電気蚊取り線香を届けた。体育館には冷房設備が完備されており暑さ対策は整っていました。
なお、自分が感じたこととして、未だボラセンが被災された方のニーズを捉えきれずにいる様子で、また、ボランティアに参加した方もニーズが少ないことを嘆いていました。今後の解決を期待しています。
(和田勝則)

N氏より当日の様子を伺った。
揺れがひどくて2階の窓から外に放り出されそうで本当に恐ろしかったとのこと。
車庫に置いてあった車の横に傷がついていた。
これは、車庫を支えている支柱に車がぶつかってできた傷だそうで、車と支柱の間は40~50㎝あり、いかに激しい揺れだったことが分かった。
避難所(小学校体育館)は、個人のスペースがカーテンで仕切られていて、プライバシーが保てるように工夫されていた。
また、段ボールで作られた簡易ベッドを使っているとのこと。
これも、東北震災時にはなかったもので、緊急時の対応・資材などに格段の進歩が見られると感じた。
(鈴木信明)

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<6月1日(水)>
・08:30   ボラセン着(受付後、ニーズのマッチング)
(本日のボランティア約90名)
・09:30~15:30  U邸(西原村布田地区)にて瓦、瓦礫の撤去作業。
避難所への物資搬送
・15:50  ボラセン着、報告。(明日もU邸で継続する旨伝える)
・17:00  宿泊場所(世界救世教熊本布教所)着

【活動報告・感想(6月1日・水曜日)】
U邸の家屋は全壊状態でした。
母屋、納屋3棟での作業は、スレート瓦を5名のボランティアで撤去し廃棄場所に運搬。
母屋と納屋2棟分の瓦の数は大変多く、また、スレート瓦は重かった。
しかし、疲労感をやわらげてくれたのは、U邸の奥様が昼食時に我々に振舞っていただいた自家製のお新香、梅干、らっきょう漬けでした。とても美味しかった。優しい心遣いに改めて感謝申し上げます。
U邸ある西原村布田地区は山間部に近く、崖崩れもあり被害が大変大きい地区です。
周りの家屋は殆んど全壊状態であり、塀も崩れているため車の出入りにも注意が必要でした。
今日の作業は全て完了しましたが、引き続きニーズの確認をしたところ、畳の撤去依頼を受けたため、明日も我々が継続する旨伝えた。
(和田勝則)

一日中体を動かし、汗をたくさんかいたが、散乱していた瓦礫を片付けることができた。
U邸のご主人・奥様から、「地震が来るなど思ってもみなかった。東北震災時には義援金を出したが東北の被害などは人ごとのように感じていた。今回このような地震にみまわれ、ボランティアの方々に手伝ってもらい、とてもありがたく思う。」というお言葉を頂いた。
また、92才というお婆さんも涙を浮かべて同じように感謝の言葉を述べて下さった。
こちらも仕事をさせて頂いてありがたいという思いだと伝えて、また頑張る意欲が出てきた。
(鈴木信明)