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絵画展

JHPは1999年から毎年、カンボジアで絵画展を開催しています。現在はプロジェクトの対象地域をスワイリエン州とカンポット州に絞り、教員の育成や教材支援事業と併せて実施しています。生徒が授業で学んだことを発表する場を設けると同時に、教育関係者や保護者、地域住民の美術教育に対する理解の向上を図っています。詳細は、2013年度の第12回絵画展を振り返りながらご紹介します。

参加校

教員養成学校(TTC)2校、小学校32校(計1,360点)
日本の学校13校(281点)

作品募集テーマ

【カンボジア】
・小学校低学年(1〜3学年)『私の大好きな動物と私』
・小学校中高等学年(4〜6学年)『私の両親の仕事』
・小学校教員養成学校部門『10年後の私の町の発展』

審査方法

2008年度から日本画家の中村豪志氏、中村ひろみ氏をカンボジアに派遣し、絵画展を実施する2地域(スワイリエン州、カンポット州)で審査委員会を実施しています。審査会は、プロジェクト対象校の先生方も参加し、審査を通じて絵画の鑑賞力や評価について学び合う場となりました。昨年度と比較し、先生方が子ども達の個性や独自性に焦点を当てて絵を選んでいる傾向があり、トレーニングで指導した内容が先生達の中にしっかり定着し、実践されていることが分かりました。

展示場所と期間

2014年1月15日(水)〜4月5日(土)
プロジェクト対象地域のスワイリエン州、カンポット州内の小学校計7ヶ所
※表彰式は2014年度に入り、5月19日(カンポット州)、5月20日(スワイリエン州)に開催しました。

来場者合計

12,575 名(生徒12,193人、保護者・地域住民382人)

成果

今回は多くの保護者、地域住民が会場を訪れ、事業の成果として掲げていた地域住民のの美術教育に対する理解の向上に繋がったように感じます。絵画展を実施した会場によっては、自主的に対象校の周辺の学校にも作品出展を呼び掛けたり、独自に厚紙を使った掲示物を作って展示したりする学校もあり、郡教育局職員を始め学校長や、トレーニングを受けた教員が学校内、地域で美術教育を実践していこういう意識が感じられました。























来場者の感想

絵画展を参観した後、私たちは、沢山の子ども達の作品を見る機会を得られたことにとても興奮しました。絵画展には、作者の好きな場所と様々な活動が描かれた作品が沢山ありました。これらの作品は、非常に意味深く、子ども達にとって非常に重要であるとともに、作者の気持ちが分かるようです。このイベントは私が今まで経験したことのないとても素晴らしいイベントであると思います。そしてこのイベントを通して、生徒たちは将来の為に様々な事を学んで欲しいと思います。
(カンポット州ドムナックコントート小学校 Tin Chea氏)

画集の作成

絵画展の作品の一部を掲載した画集を作成し、参加校に配布しています。毎年絵画展のテーマは異なりますが、画集を見ると美術教育の成果が確認できます。さらに、画集に掲載された作品の一部を使ってポストカードをつくり販売しています。

自校開催の流れへ

2014年度からは、JHPによる主催から自校開催に転換しています。その理由は、対象校が美術活動を自主的に継続していくための自立支援が必要だからです。JHPは絵画展開催のノウハウや地域との連携方法などをワークショップを通じて各対象校に引継ぎ、絵画展の開催に最低限必要な資金を提供しています。
自校開催になったことから、会場デザインや展示方法、運営方法等は各校で検討し、各地域の教育局とも協力し準備を進めることになり、カンボジアの実状に沿った工夫をするようになりました。今後は開催状況を視察し、上記のサポートを続けながらカンボジア人の手による開催を実現していきます。

絵画の貸し出し可能です。

国内の絵画展などのイベント用にカンボジアの子どもたちの絵画を貸し出しています。カンボジアの学校や自然、アンコールワット遺跡など、作品を通じて日本とは違う文化や風景、日常生活を感じることができます。是非、皆さまの学校や団体、会社などで展示してください。絵画作品は数枚〜30枚程度まで貸し出せます。往復の送料はご負担をお願いします。

美術教育に関する情報はこちらでも

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