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2013年8月隊活動レポート

2013年8月25日(日)

スケジュール

07:00 ホテル発
07:40 朝食終了
09:00 タケオ県プノンチソー着
11:00 下山
11:45 プノンチソー発
14:00 昼食終了
14:15 ホテル着

写真
(上) (さあ、出発)
(中) (やっと下山しました)
(下) (ハンモックで一休み)





本日の報告者より

 今日はプノンチソーへ行きました。小さな丘の上にあり、150段の階段を登りきるとアンコールワットよりも半世紀前の11世紀後半に建設された遺跡があります。プノンチソーの周辺は昔は織物が盛んで、たくさんの家庭が高床式の家の下で織物をしていたそうです。しかし今日車の中から織物をされているのを確認できたのは2軒しかありませんでした。これは織物の技術がシェムリアップに人材と共に移動してしまったからだそうで、地域の伝統産業が衰退の一途をたどってしまうのはとても寂しく感じました。(岡山 加奈)

各車両係より一言

・一号車(鈴木 はるか)
 プノンペンからプノンチソーへは国道2号線を移動しました。2号線と3号線沿いは縫製工場が多いそうです。移動の途中で蘭子さんから小山内代表のお話を聞きました。2号線沿いにロータスボンドというシルクを作る技術を教えている工場があります。以前、そこへ代表と蘭子さんがロータスボンドを訪れたとき、お二人はそこでオーナーから「収入が十分ではなく満足に食事もとれない。せめて田んぼがあれば。」というお話を聞いたそうです。それを聞いた代表は田んぼを作るために融資されたそうです。今まで代表の人となりに触れる機会があまりなかったので、とても豪快な人だ、と驚きました。本当に困っている人のために行動できる、行動力を見習いたいと思いました。

・二号車(刑部 結)
 タケオの山、アンコールワットよりも古い遺跡プノンチソーに向かう途中の道沿いで、ソピー寺院というお寺が見えます。このお寺は数多く存在するカンボジアのキリングフィールドの中の一つで、ポルポト政権当時お寺の本堂には死体の山ができていました。このお寺の近くで、ピューリッツァー賞を受賞したベトナム戦争の有名な写真「安全への逃避」を撮った日本の写真家、沢田教一氏がねむっていると言われています。ベトナム戦争がカンボジアに派生したとき、ベトナム戦争の場合はどこまでが戦場の最前線かといった線引きはあったのですが、カンボジアでは国内の各地でゲリラ戦が行われており、安全地帯の線引きができませんでした。そのため、ベトナム戦争で写真を撮り、カンボジア内にも入っていった写真家は命を落とした人も少なくありませんでした。そういった事実からも、人種の違いや国籍の違いなどはなく、カンボジアの内戦はどこか他の戦争とは異質なものであると改めて感じさせられます。

みんなの感想

約3週間の活動を通して、新鮮で刺激的な経験をしました。この3週間の生活の中で改めて実感したことは、お金が無くて教育を受けられないティーンエイジャーが多くいること、十分な教育を受けることが出来なかった大人も多くいることです。彼らの現実を目の当たりにすると、自分がいかに恵まれた環境で勉強をしていたのかということを再認識しました。2013年8月隊で得た経験を帰国後の自分の勉強、そして、人生に活かしていきたいと思います。(齋藤 悠平)

まず、今回2度目となる8月隊に参加させていただけたことに、JHPスタッフ初め多くの支援者の方々に感謝の気持ちを伝えたいです。1回目だけでは感じる事の出来なかった事を沢山学ぶことが出来ました。副隊長であり経験者という立場にいながら、考えや行動がとても甘いということを日々痛感した3週間でした。しかし、1年前の8月隊で初めて国際協力というものに足を踏み入れた自分と比較してみると、大きく変わった自分がいるのではないかと思います。JHPの一員として活動できた3週間は私にとって本当に貴重な経験であり、今後より多くの大学生に活動を経験してもらいたいです。帰国後は、2回の活動で学んだことを基に広報活動に積極的に参加したいと思います。(根岸 沙也香)

初めての海外、初めての長期ボランティアでとても貴重な経験を得ることが出来ました。そして、恵まれない環境にいる子どもたちや、活動隊の人たちと接する中で、自分の無力さを痛感しました。自分から行動しなければ何も変わらないということを頭ではわかったつもりでいましたが、本当に理解してはいませんでした。今後のことや自分のことをもう一度見つめなおしていきます。(鈴木 はるか)

ボランティアどころか外国に行くこと自体初めてで、且つ腰痛持ちでもあったため、初めはどうなることかと不安でした。けれど、皆さんが重い資材を避けて私に渡してくれたり、大丈夫かと声をかけてくれたりして活動を1日も休むことなく無事終える事が出来、とても嬉しいです。カンボジアのことはメディアや本などでは情報として得ていても、実際にこの目で見るのはやはり違いました。私が日本でどれほど恵まれた環境の中生きてきたのかを痛感させられました。この活動隊での1日1日がすべて勉強です。こんななんの取り柄もない一学生をカンボジアに連れて来てくださった小山内代表、蘭子さん、清国さん、JHPの皆様に心から感謝します。(刑部 結)

最後のありがとうございます

◆小山内代表、JHP全スタッフの皆様
2013年8月隊に参加し多くの貴重な経験をすることができ、感謝してもしきれないほど心が満足しております。ありがとうございます。
◆カンボジアでお世話になった木村所長、JHP現地スタッフの皆様
不慣れな我々に親切に接していただきありがとうございます。
◆ドライバーのトンブンさん、ボナさん
毎日毎日我々を目的地まで安全に送迎いただきありがとうございます。オークン・チュラーン!
◆2013年8月隊の学生皆さん
おやじと3週間ともに活動してくれてありがとう。おやじはとても楽しく幸せな時間を共有させていただきました。
◆清国さん
2013年8月隊の指導員としてブランコ作り作業等々未熟者の我々を丁寧に指導いただき、また、移動中のワゴン車の中でカンボジアの現状や体験談をユーモラスに話していただきありがとうございました。
◆蘭子さん(愛称で失礼します)
2013年8月隊の総責任者としてカンボジアでの3週間ご指導いただき誠にありがとうございます。学生に交じりおやじの参加でさぞ、やりにくかった事と思います。蘭子さんの一言一言が学生たちの心に強くひびいたでしょう。私は今回の体験をこれからの人生に役立てていきます。オークンカンボジア(和田 勝則)

大学生になってから、一番内容の濃い3週間になりました。いろいろカンボジアについての知識や団体行動の難しさ、また、自分の無知さ無力さを知り、ボランティアで来たのに自分が一番得をしたような気がしています。次またいかせてもらえる機会があればぜひ行きたいです。そして、このカンボジアボランティアはたくさんの方々によって実行できています。小山内代表、蘭子さん、清さん、JHPスタッフさん、JHP事務所の方、ドライバーさん、沢山の物資を支援してくださった方々、差し入れをくれた方々、その他大勢の方々、父や母、本当にありがとうございます。感謝申し上げます。(石渡 康平)

2013年8月隊として活動してきて、人と接する中で支援が必要だとおもったり、蘭子さん、清さんから現状を教えてもらったりして刺激ばかりでした。作業からも、段取り等々や付随したことを色々学びました。まだまだ知りたいこともあるし、主体的に行動できなかったことも悔やまれるので、また来させてもらいます。(小峰 広輝)

カンボジアで約1ヶ月活動して、思っていたのと違う現状など、たくさんのことを学びました。何よりここにきて感謝することの大切さ、難しさを知りました。私にとってこの1ヶ月は宝です。ありがとうございました。六歳になったら自動的に学校に行けるものと思っておりましたが、それは日本だけで世界では通用しないことを知り、とても心を痛めました。(岡田 玲)

長いようで短かった24日間でした。たくさんの人に支えられ生活している事、たくさんのことを体験できたこと、この機会を与えて下さった、ここに来るまでに出会ったすべての方に感謝致します。ありがとうございました。(岡山 加奈)

カンボジアでの生活は毎日が新鮮でした。ブランコ作りは大変でしたが、今回活動隊の一員として関わることができ本当に良かったです。8月隊に参加できたことに感謝します。そして、今回学んだことを今後活かしていきたいです。また行ってもいいですか。バイトをしてお金をためますので。(寺尾 美咲)

2013年8月隊は8月4日早朝、成田空港を出発しいろいろな経験、体験、泣きたいこと、休みたいこと、いっぱいありました。たまにはお寿司を食べる夢、おもいっきりアイスクリームを食べる夢等々見ながらプノンペン、コンポンチャム、スワイリエンの遠征も雨の降る中無事終える事ができました。多くの皆様に見守って頂きながら、26日午後5時50分、プノンペンからラオスのブエンチャンを経由してハノイで乗り継ぎ、27日早朝成田、名古屋、福岡それぞれに到着します。JHP会員の皆様、関東給食会の皆様、(株)井グチ様、森田様、山下様ありがとうございました。いい活動ができましたことを感謝致します。なお、10月20日は私達の活動報告会です。精一杯の報告をさせて頂きますので、皆様のお越しお待ち申し上げます。本当にありがとうございました。(寺尾 美咲・岡田 玲)

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(2013年8月隊の活動レポートは以上となります。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。)