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3期カレッジ隊活動レポート

2009年 3月 13日(金)

スケジュール

 6:00 ホテルにて朝食
 7:30 漆原先生の講義
 8:45 サリナホテル出発
 9:20 カンボジア子どもの家訪問
11:00 カンボジア子どもの家出発 
11:30 昼食
13:10 アンコール・ワット到着
14:50 アンコール・ワット出発
15:00 上智大学アジア人材養成研究センター到着
15:40 上智大学アジア人材養成研究センター出発
15:50 シハヌーク博物館到着
16:40 シハヌーク博物館出発
16:55 プノンバケン到着
18:30 プノンバケン出発
18:50 夕食

【写真】
(1)カンボジア子どもの家
(2)上智大学アジア人材養成研究センターにて
(3)アンコール・ワットにて今川先生の解説
(4)アンコール・ワットにて








本日の感想

 今日は朝早くから、日本で40年間教育に携われて現在はカンボジアで孤児院をたてていらっしゃる漆原先生ご夫妻にお話しをお伺いしました。カンボジアの子どもたちの現状や、直面している教育上の問題についてわかりやすく説明していただき、いかにカンボジアでの教育の問題が深刻であるかを知りました。特に小学校の教員をしている人の最終学歴が小学校卒の割合も高いということに驚きました。
 午後は世界文化遺産のアンコール・ワット遺跡見学から始まりました。12世紀に建てられたピラミッド型大寺院です。建物の壮大さと繊細な彫刻の美しさに圧倒されました。西面のマハバラタ大戦争の図、南面の天国と地獄の図、東面の天地創造物語「乳海撹絆」の図など今川先生の解説を聞きながら巡りました。まだ、1632年に肥前の侍森本右近太夫が戦死した父の菩提を弔い、老母の後生を祈るため、この寺院を詣でたことを支柱に書いている。日本とカンボジアの貴重な交流史の一つであると思いました。
 次に、上智大学アジア人材養成研究センターを訪問して、三輪先生より説明をしてもらいました。ここではバンテアイ・クデイ寺院の発掘活動、遺跡のメンテナンス活動、周辺住民と協力して遺跡の保護活動を行っています。今まで仏陀坐像を274体発掘したそうです。
 その後、昨年始めに開館したシハヌーク博物館(Preah Norodom Sihanouk-Angkor Museam)へ見学に行きました。上智大学が発掘したバンテアイ・クデイの仏像が数多く展示してありました。仏像はナーガという大蛇のとぐろの上に坐り、瞑想し、背の後ろに5つや7つの頭を持つナーガがあるのが特徴的でした。
 最後にプノン・バケンに行きました。高さ60mの自然の丘を歩き、その先にある遺跡に上りました。遺跡の上ではアンコール・ワットを眺めながら今川先生の講義を聞くことができました。どうしてプノン・バケンが建てられたのか、またヒンドゥー教の神々の意味などをじっくりきれいな夕焼け空とともに聞くことができたのでとてもためになりました。(杉田真央)

本日の車輌長より

 本日はシェムリアップ2日目でしたが、改めて外国人観光客が非常に多いことに気づきました。カレッジ隊は、プノンペンからバッタンバン。バッタンバンからシェムリアップへと移動してきて、カンボジアのいろんな側面をみて、最後にシェムリアップに来ました。シェムリアップには、沢山の日本人が来ていますが、カンボジアの素晴らしい人々・大地、また過去の内戦、虐殺を知らずに観光だけで終わるのは非常に残念だと思いました。
 また車輌長を務め、全体を見て、行動することが多々ありました。この研修がスムーズに進むには、一つ一つ丁寧に説明していただいている今川先生、松本先生。ツアコンダクターであり、活動隊の大先輩高崎さん、ガイドのチャップさん、運転手のリムさん、スタッフの木村さん。内容の濃い安全な研修が受けられることを改めて感じ、感謝したいと思います。残り2日となりましたが、最後まで気を抜かずに時間を大切にしたいです。
 また研修終了後、カレッジ隊が今後何がでいるかしっかり話し合い、今後に活かしたいです。(三関理沙)

今日のありがとうございます

 今日、今川先生がアンコール・ワット、プノンバケンにて、とても詳しくて、わかりやすい解説をして下さいました。寛永7年(1632年)にはるばる日本から渡来した、森本右近太夫という人がアンコールワットに書いた、古い墨書の落書きについて、説明して下さいました。今川先生は「新版 現代カンボジア風土記」という本を書かれており、その著書の中でも、森本右近太夫について述べられています。ありがとうございました。