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5期カレッジ隊活動レポート

2011年2月25日(金)

スケジュール

7:00 集合
7:10 朝食
8:10 シャンティ国際ボランティア会(SVA)カンボジア事務所訪問。SVAの活動とプノンペン近郊のスラム事情についてお話を伺う。
10:10 スラム地域と、SVA移動図書館活動の見学
12:00 昼食
14:00 幼い難民を考える会(CYK)訪問。CYKの紹介ビデオの視聴、代表からの活動内容説明、店舗見学。
16:00 コン・ボーン氏講義(於ゴールデンゲートホテル)
18:30 ミーティング
19:00 夕食
20:30 音楽・レクリエーション練習、CCH訪問に向けてのグループミーティング

【写真】
(上)スラムの子どもたちと交流
(中)CYKプノンペン事務所でお土産選び
(下)コン・ボーンさんと記念撮影





各車両より

 1号車:ピンクの垂れ幕の中でご飯を食べているという風景を何度か見ました。これはカンボジアの結婚式だそうです。結婚式では来てくれた方にご飯を振る舞うという習慣があり、親族や近所の方などだけでなく、知らない人や外国人なども大歓迎で迎え、2〜3日かけて行われることもあり、1週間かけて盛大に行うお金持ちの方もいるそうです。
 カンボジアでは結婚をする時にお婿さんからお嫁さんにお金を贈る日本の結納金のような風習があり、結婚式はこのお金を使って行いますが、このお金を払う事ができない場合は結婚することができず、カンボジアでは結婚しないと一緒に住んだりする事も許されないため、事実婚のようなものは存在しないといっていいそうです。(田中優子)

2号車:助手席から風景を見て改めて思ったのは、市内に緑が多い、特に花や実のなる樹が多いということです。庭やベランダにグリーンのある家が多く、街路樹もきれいに咲き並んでいて、『東洋のパリ』という言葉もうなずける華やかさが見てとれました。
 それに比べ、スラム街には花がほとんどなく、家の補修跡や洗濯物だけが色づいて見えたのが印象的でした。
 車両で伺った話の中で興味深かったのが信号の話です。いろいろな形式の信号があるのは、それぞれ援助した国が異なるからだそうです。
 それから、スラム街で絵本を読み聞かせていた女性のうちの一人がSVAのスタッフではなく、そこの児童のお母さんだというお話にも驚きました。読み聞かせのお手伝いに来ていた女性たちも児童たちの母親で、彼女たちは字が読めないので、内容を暗記して絵を見ながら子供たちに聞かせているそうです。地域に根付く活動というのはこういうことなのだな、という思いとともに、子供たちを本の世界に引き込む母のパワーにも圧倒されました。
 スラム街で写真NGというお話の中で、大勢の外国人に自分の家を無断で撮られたら嫌でしょ?というご指摘をいただき、確かに私自身観光地化した職場で働いていても、無遠慮に写真を撮る人に疑問を覚えていたことを思い出しました。見学者だから何でも許されるわけではない、ということを今一度しっかり心に留めようと思いました。(坪谷麻里子)

3号車:朝食後SVAへ向かう車窓からは、多くの車とバイクが走っているのが見えましたがトヨタ、ニッサン、ホンダなど日本車が圧倒的に多く、またバイクの2〜5人乗りが当たり前のように走っています。車の車種として日本では、高級車であるレクサスが走っているがどのような人たちが所有しているのか、興味がわきました。
 バイクはホンダのスーパーカブが多く、スーパーカブは強くて馬力があり、故障しなく燃費も良く人気があるようです。バイクタクシーは、朝、昼はあまり客が乗っているのは見かけません。自動車タクシーを今回初めて見ましたが、結構出回っているとのことでした。値段は交渉によるそうです。ちなみに空港までは7米ドルくらいとのことです。町の中心から離れるに従って、家並みは低くなり、小さな店が多くみられました。(遠藤惇)

レポート係より

 午前中はSVAの活動地であるストゥン・ミエン・チェイ・スラムを訪れました。テレビではスラムを見たことがありましたが、実際に自分の足で歩いてみると、ゴミの臭いやゴミに群がる大量の虫に衝撃を受けました。しかしそのような環境の中でも、子どもたちは私たちに笑顔で手を振ってくれました。それを見て、私はこの子どもたちのために何ができるのだろうと考えさせられました。
午後は元現地新聞記者のコン・ボーンさんの講義を受けました。ポルポト時代を実際に生き抜いた方のお話は大変重みがあり、私自身聞いていて胸が痛くなりました。講義の中でコン・ボーンさんはカンボジアの未来を変えるためには教育が重要であり、学校を建設する必要を強調していらっしゃいました。3月で74歳になられるコン・ボーンさんですが、カンボジアの子どもたちのためにカンボジア教育基金を立ち上げ、今も活動を主導していらっしゃるそうです。(今村芽生)