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5期カレッジ隊活動レポート

2011年3月1日(火)

スケジュール

6:00 集合
6:15 朝食
7:00 ホテル出発
7:30 ラジオ体操・音レク練習
8:05 午前作業開始(やすりがけ)
11:30 昼食・休憩
13:00 午後作業開始(ドリルで穴開け)
16:00 作業終了
16:20 ホテル到着
18:30 ミーティング
19:00 夕食

【写真】
(上)クバルチュロイサクラ小学校の桜も満開
(カンボジアの桜は「タイ桜」で日本とは異なる花ですがとても綺麗です)
(中)清國さんの説明をよく聞いて
(下)ドリル初体験





 各車両より

1号車:車両のみんなが、一生懸命話題提供してくれたことを中心にまとめてみます。
 国道は無料なのに私道は有料のところもあるそうです。また、独立記念塔に通じる道路の中央分離帯の中にはポルポト時代、軍用機の滑走路に使われる計画もあったそうです。いつも通る日本橋の途中にあるコンクリートの小屋のようなところにいる守衛さんはどのような役割をしているのだろうと疑問に思いました。信号機が秒数と人の動きで表示されていて、青が赤に変わる頃、速足になるように工夫されているなと感じました。
 JVCでの本格的な作業が始まり、意識の変化があった道中でした。先週は、カンボジアに来たばかりで、カンボジアの方はみんな朝が早いなと思いながら、早朝の通勤ラッシュに驚きましたが、今日は私たちもカンボジアに生きる一員として早起きし、通勤ラッシュを体験しました。「さあ、今日も一日しっかり作業してくるぞ」と いう日本ではなかなか得られない気持ちになった三月一日の朝でした。(三木千栄美)

2号車:今日私は、2回目の車両長です。前よりも、たくさんのことに気付けていい経験になりました。まず、カンボジアの道の多くは数字で表示され、道の建物が偶数番号だと、道を挟んだ向かい側は奇数番号で表されるなど、住所表記はフランス式のものらしく、フランス保護国時代のなごりを感じました。また、朝早く道路を走っていると、緑の服を着た人がほうきを持って道路の端を清掃しているのを見かけました。国や市の委託業者などが行っている公共事業の一環だそうです。カンボジアに滞在して、ゴミが散らかっている場所を数多く見てきたので、公共機関が清掃活動を行っているのは意外でした。大国やフランスを意識して国際社会に「きれいにしている」とアピールしているようです。その証拠に、清掃員がいるのは観光客の目立つ大きな道路や国際的な活動を行うような場所だけのようでした。カンボジア社会は、今もフランスの影響を目に見えないところで受けているのだと思うと、保護国と被保護国の関係というものは深く、また難しい問題なのかもしれないと思いました。カンボジアが本当の意味で独立するためにも、しっかりとした基礎教育を普及させ、カンボジアで育った人が、カンボジアの未来のために旧保護国の影響を受けない人材をどんどん育成していかなければならないと思いました。 (谷上真梨子)

3号車:本日から、ブランコ作りの作業が始まりました。ホテルから作業場の間で新しい発見が多々ありました。1つ目は、日本とカンボジアの交通マナーには類似点があることです。道を譲るためにパッシングをしていたり、対向車にぶつからないためにクラクションを鳴らしたりしていました。マナーは世界中で同じなのかなと思いました。2つ目は、日本橋の近くに日本のODAによって作られた橋があったことです。費用は30.39億円とすべて無償で行われました。カンボジアのいたる所に日本の支援があるというのをつくづく感じました。そしてそれが実際に毎日活用されているのを見ると、私も日本人として嬉しく感じました。3つ目は、日本橋にJHP寄贈の音楽用の校舎を見つけたことです。実はそこは岩本理事のお兄さんの遺産によって作られたもので、贈呈式には岩本理事とその仲間達のコーラスが発表されたそうです。JHPは本当に多くの学校・教室を建設しているなあと思いました。数は多いけれど、260棟を超える学校1校1校にそれぞれの支援者になった方の想いがつまっていることを岩本理事のお兄さんの寄贈校舎から感じました。(末永佳世)

レポート係より

 独立記念塔に通じる大きな公園は、"フンセン公園"です。ここは昔、人々が生活していた所だったそうです。
 今日から本格的にブランコ作りの準備開始です。JHP東京の佐伯理事をはじめ、木村さん、清國さんらが、作り方を指導してくださり、作業が行われました。私は、これが待ちに待っていた今回のメインイベントのスタートなんだとしみじみ感じながら、ブランコが完成したら感激の涙が流れるだろうなあと、興奮の気持ちでいっぱいでした。
 昼食時には、カレッジ修了生からの差し入れの梅干し・ふりかけ・海苔などがあり、おいしく食べました。このように先輩から後輩に連綿と熱い想いが受け継がれていくことがNGOの活動にとってとても大切なことなのだと思いました。(鈴木圭子)