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5期カレッジ隊活動レポート

2011年3月7日(月)

スケジュール

スケジュール
6:00 朝食
7:05 ホテルを出発
8:00 音楽・レクリエーション練習
8:30 作業開始
11:30 昼食・休憩
13:30 作業再開
15:45 作業終了
16:45 ホテル到着

【写真】
(上)カレッジ隊も贈呈式に向け、ソーラン節練習中
(中)ペンキ塗り作業中
(下)コンクリートももちろん自分たちで作ります





各車両より

4号車:プノンペンは車とバイク、自転車、荷車、人々が行き交う喧噪の中にありました。しかし、市街を少し離れると田園地帯が広がります。プノンペンから北西に伸びる5号線を車で3時間の所にある、私たちが今滞在しているポーサットという町は、まさにそんなカンボジアの農村地帯の中にあります。
 5号線では車がビュンビュン行き交う横を、牛に曳かせた荷車がゆっくり行きます。すぐ横で、にわとりが(日本のように白ではなく、黒や茶色)たくさんのヒナを連れ、盛んに地面をつついています。田んぼのあちこちで牛がのんびり草を食んでいます。思い描いていたカンボジアの農村です。残念なのは、今、乾季なので乾燥しきった田んぼは独特の赤茶けた土か、白っぽい土が大きくひび割れ一面に続いています。
 もうすぐ、耕される時が来るのでしょうか。所々で野焼きが始まり、田んぼが黒く変わっています。この後、水入れ、田おこし、田植えと続くのでしょう。
 この次、カンボジアを訪れたときは風にそよぐ一面の緑を見てみたいものです。(滝岸 佐恵子)

5号車:日曜日の、のどかな風景とは異なり一週間の始まりを感じさせる活気ある朝を迎え、ブランコづくり作業にやる気が出てきました。
 ホテルを出て10分すると高圧線のような電線が見えてきました。電気があって当たり前の生活から、電気のない生活を考えることは難しいですが、高床式の家が立ち並ぶ風景とアンバランスな気がしました。電気があるということは、当たり前ではないことを実感しました。また、日本では禁止の自転車の二人乗りでさえも、このカンボジアでは人と人のつながりを感じられるもののように思えました。お姉さんの背中にピタッとくっついている弟の嬉しそうな顔が印象的でした。
 小学校や中学校では、国旗掲揚をしている姿が見られました。日本の国旗や国歌への考えを再確認させられた朝の風景でした。日本を離れて日本人であることを実感することができた一日でした。(三木 千栄美)

6号車:小学校までの道のりに設置されていた、カンボジアの政党の看板について報告します。カンボジアには現在、カンボジア人民党、サム・ランシー党、フンシンペック党が存在し、そのうちの人民党とサム・ランシー党の看板が多く見受けられました。
カンボジア人民党とは社会主義の立場で、サム・ランシー党は自由主義の立場の政党です。現在、人民党が3分の2以上の議席を持っており、彼らだけで国会が開かれることもあり、それが力のある政権へとつながってしまっています。どの様な政治形態が良いのかはそれぞれの国によるとは思いますが、一党に偏りすぎることは危険なことだと思います。カンボジア人の良さとして感じた「いい加減さ」が政治にはないことが残念に感じました。プルサットのゆったりとした様子とは裏腹に、エジプトで今まさに起きている事がカンボジアでも他人事ではない問題が潜んでいるのだなと思いました。(栗山 幸)

レポート係より

 今日は、水平だし、コンクリート、ペンキ塗りの作業を行いました。
なぜブランコなのか?様々な遊具を作った結果、現在のブランコになったそうです。鉄棒は、気温が高くなり、鉄の棒が熱くなり、雨期に降る雨のせいで鉄が錆びてボロボロになってしまうため不適当。シーソーは、遊び方の指導が難しく、一基に30人程のり、壊れてしまった経緯があります。タイヤ遊具は雨季には埋まり、乾季には高熱でタイヤが傷み、すぐ駄目になってしまいます。ということでブランコに決まったそうです。1993年から、小学校建設と共に、ブランコも始まりました。学校建設の支援者とは、別の支援者の方から贈られることも多く、活動隊のOB・OGが積み立てをして贈ってくれることもあるそうです。ちなみに今回は、株式会社山田養蜂場さんからのご寄附だそうです。
 ブランコができてから、子供達の遅刻と欠席が減ったそうです。子どもたちが喜んでブランコに乗っていることが、私たちにとっては大変嬉しいことだと感じました。
 また本日は昼食に森田さんからご寄附頂いたペヤング(焼きそば)や味噌汁、また作業の疲れを癒してくれる梅干しを井グチさんより頂きました。ありがとうございます。(鈴木 圭子)

**短期日程**

スケジュール
7:25 ロビー集合
7:35 朝食
9:25 キリングフィールド(CHOEUNG EK GENOCIDALCENTER)
 見学
10:30小椋トロケアット小学校訪問
11:15ダンカオ小学校訪問
12:05昼食
13:00JVCワークショップ見学
13:55JHPプノンペン事務所訪問
16:40ラッキースーパーマーケットで買い物
17:30ミーティング

*短期日程組車両長より*

 今日は日本橋を渡り首都から郊外までを移動しました。日本橋には歩行者、オートバイ、車と専用の道路があり、歩行者は一人分の道しかないのが日本の橋との違いを感じました。
 平日だったため仕事をする人や通学をする子などの日常生活を垣間見ることができました。その中、道路沿いでお葬式をしている風景を見ました。白と黒の垂れ幕は日本と変わりありませんでした。キリングフィールドのようなところではお坊さんが来て慰霊のためにお経をあげるようなことはないそうですが、お葬式や結婚式には必ずお坊さんがきてお経をあげるそうです。今回の贈呈式にもお坊さんが来るそうなので今から楽しみです。(星吏乃)

*レポート係りより*

 今日はチェンエックのキリングフィールド訪問から始まる一日でした。CHOEUNG EK GENOCIDAL CENTERの入口はとてもきれいに整備されており、外国人観光客も多く、暗い歴史を思い起こさせる様子にはありませんでした。青空の下で花を咲かせる木々の下で、まさかあんなにむごい人間の行為があったとは・・・。でも子どもを木に打ちつけて殺したという場所に立ったとき、悲しみがどっと押し寄せてきました。
 その後、故小椋校長の遺志を受け継いだ小椋トロケアット小学校で、明るく生きる子どもたと接することができたことが、唯一の救いでした。(澤田薫)