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5期カレッジ隊活動レポート

2011年3月13日(日)

スケジュール

5:30 集合
5:45 アンコール・ワットにて朝日を見る
7:15 ホテルにて朝食
8:00 出発
8:50 アンコール・トム、バイヨン修復現場見学。JASA(日本国政府アンコール遺跡救済チーム)早稲田大学 中川 武教授にお話しを伺う。
11:25 タ・プロム、バンテアイ・クデイ見学
13:00 昼食
14:00 アーティザン・アンコール
15:40 オールド・マーケット
17:30 ホテル出発
17:40 夕食
19:00 空港到着
21:00 出国

3月14日(月)
6:20 成田空港到着

【写真】
(上)アンコール・ワットの朝日
(中)アンコール・トム修復現場にて
(下)タ・プロムでの記念撮影 

 





車輌長より

 今日はカンボジア現地研修最終日でした。
朝5時半に集合し、朝日を見にアンコール・ワットへ向かいました。夜が明けていない薄暗いシェムリアップの街中は日中の観光客で賑わっている風景とは違い、またアンコール・ワットに近づくにつれ、アンコール遺跡の荘厳さを感じました。朝の凛とした空気の中で巡るアンコール・ワットはとても気持ちがよく心穏やかになりました。
 午前中に見学したバイヨン寺院、タ・プロム、バンテア・クデイはなにか通ずるところがありながらも、それぞれ表情が異なり、とてもおもしろかったです。バイヨン寺院では、中川先生の遺跡修復現場に実際に入って見学させていただき貴重な経験でした。先生から、日本人の修復チームとカンボジア現地の方々の共同作業のお話は、これからの日本とカンボジアの関係の縮図のように思いました。日本人がもつ技術や知識をカンボジアに提供し、それをカンボジア人が身に着け、自分たちの力にしていく、そうやってこの国が発展していくのかと考えるととてもわくわくします。
3週間で見たこと、得た知識、体験したことはごく僅かなことかもしれませんが、それらに責任をもち、これからの自分の人生の糧にしていきたいです。(平野歩)

レポート係より

 今朝はアンコール・ワットから昇る朝日を見ました。いろんな国から旅行客が来ていましたが、特に日本人が多いように感じました。
 朝食後、早稲田大学中川教授の解説で、アンコール・トム遺跡修復現場の見学をしました。説明の中で印象に残ったのは、薬品や石材は研究開発されたものを使いますが、修復は、古代建築の方法で完成の一歩手前までにしておくということです。この修復の方法は日本式で、フランスや中国とは考え方が異なっています。日本人の古代遺跡に対する考え方はレベルが高いと思います。ただきれいに修復されればよいというのではなく、古代人の知恵やレベルや技術を尊重している点が素晴らしいです。
 さて、本日でカレッジ隊の現地研修がすべて修了しました。暑さの中で汗を流し、土、ほこり、ペンキまみれになってブランコを完成させることができて、メンバー各自が達成感を味わったことでしょう。現地の子供たちとの交流も、肩を抱き合ったり、追いかけっこをしたり、一緒に歌ったり、実に濃厚でした。いくつもの施設見学では、一番大切なものとはと考えた時、初等教育にあることに行きつき、教育の大切さを皆で確認することができました。このことを踏まえて、各自がさらに研鑽し、次の活動へとつなげていきたいと思います。(鈴木 圭子)

隊長より

 本日でとうとうカンボジアでの現地研修は最終日となりました。NGOや日本大使館、JICAへの訪問に始まり、ブランコ建設、シェムリアップでの遺跡見学など、大変密度の濃い三週間でした。現地研修に参加する前は、気候や食事が変わって体調を崩される方が多くなるのではないかと予想していましたが、いざ始まってみると五期生のメンバーは皆逞しく、食事もしっかりとって最後まで元気に過ごすことができました。ブランコ建設作業時に一名腕に軽い怪我したことが残念ですが、それを除けばお蔭様で大きな事故もなく、予備日も含めてほぼ全員が活動に参加できました。
 ブランコ建設では、炎天下の下で慣れない土木作業(穴掘り、コンクリート作り)を行うのは体力的に厳しい部分もあるのではないかと思いましたが、各班長指示の下、適度に休憩を入れて作業すると同時に、半年間共に講義を受け培ったチームワークをいかして、無事に完成させることができました。また、途中、三月隊が協力してくれたこともあって、スムーズに作業を進めることができました。贈呈式後に子ども達がブランコで楽しそうに遊ぶ姿を見て、私はとても嬉しくなりました。
 シェムリアップでアンコール・ワット見学中に、日本から地震のニュースが入り、家族の安否が大変気になるところですが、帰国後、全員無事に家族と会えるように願っています。
 最後になりましたが、私は5期生のメンバーと一緒に半年間共に学び、カンボジアまで来られたことを大変嬉しく思っています。今後も5期生の繋がりを大切にして、修了式や報告会だけでなく、機会を作って会うようにしていきたいと思います。皆様、これまで本当にありがとうございました。(田中 宗一)