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会の紹介・代表 小山内美江子あいさつ

私たちの会は、大学生達を活動の主体とした、1991年クルド難民、1992年カンボジア帰還難民の救援活動から生まれました。

1993年5月に施行された総選挙によってカンボジアは王国として再出発しましたが、ポルポト時代、教育は徹底的に破壊され、校舎はもとより、教師も教材も信じられないほど不足していて、あの国が自立して行くには「まず教育」が大切だと感じました。私たちは心の底から学校をつくろうと思い立ち、1993年に任意団体として発足しました。多くの人びとに建設資金の支援を呼びかけ、カンボジア各県に校舎、ブランコ、鉄棒づくりに汗を流して来ました。

更に、校舎建設と併せて教育支援班では、教育省、各県の教育局と提携して音楽、美術、衛生教育を開始し、日本の子どもたちに呼びかけて集まった鍵盤ハーモニカ、オルガン、クレパスなどを活用し、教員養成学校での教師の育成にも力を注いでおります。

現在、当会の建設校は建設中のものを含め327棟を超え、小学校以外に中学、高校、教員養成学校にも校舎を建設し、児童養護施設の運営も行っています。今、これらの校舎で学ぶたくさんの子どもたちの瞳には日本の若者との交流と共に学ぶ歓びが輝いているのは言うまでもありません。

私たちの会は、教育を必要とする子どもたちのために、カンボジアにとどまらず世界のどこにでも行きます。ラオス、インド、旧ユーゴ諸国、アフリカ、アフガニスタン、ネパール等への国際協力、また東日本大震災、阪神淡路大震災、日本海重油災害、新潟水害、中越地震、三宅島帰島などの国内の緊急救援活動、地雷廃絶日本キャンペーンへの参加など、さらに大きく広がっています。 1997年4月からは「JHP・学校をつくる会」(JAPAN TEAM OF YOUNG HUMAN POWER)を正式名称とした会費会員制の組織に移行しました。

2004年1月には、その実績を評価され、国税庁より、寄付金が税制上所得控除の対象となる認定NPO法人に認定されました。 この活動を通じて最も多くのものを得るのは、実は、活動に参加した日本の若者たちなのです。さまざまなカルチャーショックを乗り越え「生きる」という実感を宝物にして帰ってくるからです。 それは「地球市民として共に生きる」ことを学ぶことだと私たちは信じています。

特定非営利活動法人 JHP・学校をつくる会 代表 小山内美江子

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小山内美江子 経歴

1930年横浜生まれ。神奈川県鶴見高等女学校卒。1951年東京スクリプター協会会員として映画制作に参加。1962年NHKテレビ指定席「残りの幸福」でシナリオライターとしてデビュー。
1990年の母親の死と中東の湾岸危機を契機に、国境を越えたボランティア活動という新たな人生へ踏み出した。執筆の傍ら、「JHP・学校をつくる会」代表を務める。2003年には文化庁より文化交流使を任命される。日本シナリオ作家協会会員。NHK厚生文化事業団理事。熱海国際交流協会前会長。国際ボランティア・カレッジ塾長。 東京未来大学客員教授。

代表作品

TBS「3年B組金八先生」「加奈子」「父母の誤算シリーズ」他
NHK「翔ぶが如く」「徳川家康」「マー姉ちゃん」「主夫物語」他

主な著作

「ヨルダン難民救援への旅」(岩波ジュニア新書)【1992年文芸大賞受賞】
「『3年B組金八先生』シリーズ」(24冊)(高文研)
「カンボジアから大震災神戸へ」(旬報社)
「メコンに輝け桜小学校」(佼成出版社)
「できることからはじめよう」(講談社)
「『ボス』と慕われた教師」(岩波書店)
「『赤い靴』の女たち」(集英社be文庫)
「25年目の卒業 さようなら私の金八先生」(講談社)
「我が人生、筋書き無し」(かまくら春秋社) 他多数

受賞歴

2001年エイボン女性大賞、橋田寿賀子賞、菊島隆三賞、シナリオ功労賞
2002年山路ふみ子賞、赤い靴児童文学賞
2003年尾崎咢堂賞、カンボジア王国黄帯賞
2006年モニサラポン勲章大綬章
2007年横浜文化賞 
2008年 毎日国際交流賞 他多数