新年を迎えてのJHPからのご挨拶

いつもJHPの活動を応援・ご支援いただき、誠にありがとうございます。
皆さまのお力添えのおかげで、JHPは昨年度、創立30周年という大きな節目を迎えることができました。
この場をお借りして、改めて心より御礼申し上げます。

昨年、創設者の小山内さんが旅立たれたことは、JHPにとって大きな支柱を失うような出来事でありましたが、同時に、私たちにとってはJHPの30年間の活動の中で脈々と繋いできた「すべての子ども達が夢を大きく描ける教育環境をつくりたい!」と
いう想いの原点や活動の歩みを振り返り、今も変わらない、共に活動したお仲間とのご縁に改めて感謝する貴重な機会でもありました。
小山内さんの想いを引継ぎながら、2025年は新たなステージに向け、さらなる一歩を踏み出してまいります。

現在、支援国のカンボジアでは近代化が急速に進み、特に首都プノンペンは発展の
象徴となるような街並みを見せています。
他国からの大規模な支援も増え、一見すると市民レベルでの支援は不要に思えるかもしれません。しかし、現地の実情を目にすると、まだ多くの課題が解決されていないことに気づかされます。
例えば、人口増加により教室数が不足し、貧困地域では土の上に机や椅子を並べ、
簡素なトタン屋根の下で学ぶ子どもたちがいます。
カンボジア政府も教育の充実に取り組む姿勢を示していますが、すべての子どもたちに十分な教育環境が行き届いているとは言い難いのが現状です。


写真左)トゥボーンクモム州クナーチチュン小学校の旧校舎。老朽化のひどいトタン屋根のため授業は天候に左右されてしまいます           
写真右)プレイベン州バンティアイチャックレイ中学校。今もなおカンボジアには同様の校舎があります

これからも私たちJHPは、こうした現地のリアルな状況を発信し、現地の子どもたち一人ひとりの「学びたい」という願いに寄り添い、教育の場を提供する活動に邁進してまいります。
それは未来を担う子どもたちが夢を叶え、きっと地域社会や世界に希望をもたらす力となると信じているからです。
今年も「できることからはじめよう」を合言葉に、皆さまとともに活動の輪を広げていきたいと思います。
今後とも、皆さまの温かい応援とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


写真左上)ご支援により丈夫に生まれ変わった新校舎  写真右上)文具を受け取り喜ぶ生徒たち  
写真左下)届いた文具を嬉しそうに運ぶ子どもたち   写真右下)ご支援いただいた文具を受け取り笑顔の生徒たち