音楽コンテスト

JHPは、カンボジア教育省、各市県教育局との共催で、2004年度より音楽教師育成のフォローアップとして、以下の目的で音楽コンテストを実施してきました。現在は地域、学校が自主的に主催するまでに発展しています。

  • 音楽コンテストを音楽授業の成果発表の場と位置づけ、先生・生徒のモチベーションを高める。
  • 生徒の保護者や教育関係者、また一般の方々に見学してもらい、音楽教育に対する理解を深めてもらう。
  • 生徒がチームワークを育むことができる機会を提供する。
  • 各学校がお互いに競い合うだけでなく、他の学校の発表を鑑賞し、音楽を楽しむ機会を提供する。

コンテストの流れ

参加チーム

JHP音楽ワークショップを修了し、学校で音楽授業を行っている小学校・中学校のチーム(各校生徒32~42名、先生3名まで)

課題演奏

  • 1.合唱(無伴奏、生徒が指揮を行う)
  • 2.楽器演奏(鍵盤ハーモニカ・リコーダーによる演奏にリズムをとる楽器を1割程度加えてもよい、JHP製作の音楽テキストから1曲選択)
  • 3.自由(合唱・楽器演奏、踊り等自由)

審査員

地方予選:王立芸術大学2名、JHP2名
決勝:日本大使館1名、王立芸術大学2名、JHP2名

採点基準

JHPの採点基準に基づき審査員が採点を行い、その合計点で順位を決定します。地区予選、決勝とも同じ採点基準とします。

コンテスト参加者の感想

プレイベン州カウクソンデーク小学校・男子
「優勝出来て本当に嬉しかったです。来年も絶対に音楽コンテストに参加したいです。もし、先生が選んでくれなかったら自分から参加を希望したいと思います。私が音楽の勉強をしていることについて、両親はとても喜んでくれていまう。音楽は楽しい気持ちにしてくれるし、勉強することで賢くなるからです。支援をしてくれた皆さんに感謝したいです。」

プレイベン州ピームロー中学高校・8年生・男子
「音楽の勉強は楽しいだけでなく、学習に集中することができるようになり、退学率軽減につながります。それに、音楽は青少年の暴力行為や差別、ドラッグを使うことなどを無くす要因にもなります。
友達をつくるきっかけにもなるので、私たちはこれからも音楽を学んでいきたいと思っています。今後は両親や先生方のアドバイスをきちんと聞いて、良い子ども、良い生徒、良い友達になるために努力を惜しみません。」

プレイベン州ピームロー中学校・教員
「私は音楽コンテストに参加できて本当に嬉しいです。なぜなら生徒が楽しんで勉強するようになり多くの知識が得られるからです。でもまだ音楽授業を実施するには、部屋や時間の問題があります。」

プレイベン州Ekkareach小学校・教員
「音楽を学ぶことは生徒に良い影響があります。勉強も楽しんでやるようになりますし、学校にもきちんと来るようになりました」