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2014年3月隊活動レポート

2014年3月11日(火)

スケジュール

5:00 起床
6:00 朝食
6:30 出発
8:00 オルッセイ小学校到着
8:15 音レク
8:30 ソーラン練習
8:45 午前の作業開始(座イスのペンキ塗り、コンクリート詰め)
11:30 昼食 
13:00 午後の作業開始(本組)
15:00 オルッセイ小学校出発
16:30 ホテル到着
18:15 ミーティング
19:00 夕食
23:00 就寝
(レポート係:久野史帆里、照井美聖、栗田奈美、栗原聡美)

【写真】
(上)心を込めました
(中)いよいよ立ち上げ
(下)垂直を採ることの難しさ






本日の報告者より

今日は、昨日木屋さんが話してくれたメコン川に浮かぶ朝日をばっちり見て良いスタートを切ることができました。
今日は、座イスと角カバーのペンキ塗り、足場になる土管の固定とブランコの組み立て、立ち上げを行いました。
ペンキ塗りは簡単そうに思っていましたが、塗ってみるとムラになっていたり、虫が飛んできて沈没したり、綺麗に仕上げることが意外と難しかったです。しかし、ここに子供たちが座って遊ぶのだと思ったら、身が引き締まりました。次は、ブランコの本体という、本日よりも広い範囲を塗るので、より一層気を引き締めて作業したいと思います。
土管の固定作業では、セメント粉と砂と砂利と水で、コンクリートを作りました。日本で大工さんがコンクリートを使って家を作る姿は見たことがありましたが、自分たちで作る日が来るとは思わなかったので、また一つ貴重な体験をすることができました。
最後に本日のメイン作業である、ブランコの立ち上げを行いました。今までJVCで木材の仕分けから始まり、やすり掛け、ドリルでの穴あけ、図面を見て木材を組み合わせたりとたくさんの下作業を行ってきました。正直、どのようにブランコになるのかあまりイメージすることができませんでした。しかし本日、ブランコを立ち上げてみて、今まで行ってきた作業は、今日のための大切な下準備だったんだということと、本当にブランコになるのだということを改めて実感することができました。そして、これに子供たちが乗って遊ぶのだと思うと、ワクワクしました。きっと子供たちは、これから何ができるのか、私たちが何をしているのか不思議に思っていると思います。完成して、嬉しそうに遊ぶ子供たちの顔が早く見たいです。
作業も終盤に差し掛かってきましたが、最後まで気を抜かず、かつ楽しくやっていきたいと思います。また、昨日穴掘りを手伝ってくれた方への感謝の気持ちも込めて、安全なブランコを作りたいです。(高橋寿)

各車両係より一言

・一号車
オルッセイ小学校に向かう山の中にお寺がありました。そこに行くためにはたくさんの階段を上るのですが、上の階段と下の階段のところに燈籠があるそうです。これは、昔身分の低い人が本殿にお祈りをすることができなくても下の燈籠に祈ることができるようにとのことです。また、ご年配の方が辛い階段を上らなくても済みます。カンボジアの人の思いやりの心を感じました。(久野史帆里)

・二号車
今日はカンボジアの気候に注目してみました。町の中心街から離れると高床式の家をよく見かけます。昔、密林だった地域に家を建てたため、動物や虫などから身を守るため床を高くしていたそうです。今もその影響が残っています。また、床を高くすることで、風通しが良くなり、地面から高くなっているため暑さを和らげる効果があります。
牛や犬は痩せています。最初は栄養が足りていないのかと思っていたが、暑い地域では脂肪が必要ないため肉をつける必要がないそうです。牛は背中にラクダのようなこぶがあり、そこに栄養を貯めています。
木も日本の木と異なり、横に広がるのではなく縦に長く伸びています。暑い地域によく見られる木だそうです。動物や植物も人間と同じように環境に適応しながら生きていくのだなと感じました。(栗田奈美)

・三号車
オルッセイ小学校に向かう途中、ガタガタ道になる手前と少し進んだところにある山の近くに仏像がありました。この山の上にはお寺があり、その山肌にお墓をいくつか見ることができました。中国系のお墓は石でできていて、漢字の「山」を平たくなだらかにしたような形でした。対してカンボジア系のお墓は小さな塔のような形式で両開きの扉がついていました。今では全てがこの形式とは限りませんが、基本的にカンボジアでは人が亡くなると、自宅に遺体を保管し、3日間ほどお経とお線香を絶やさないようにします。この時、腐敗臭を紛らわすために濃いお茶をかけるそうです。その後霊柩車でお寺に運び火葬されます。カンボジアの火葬は薪を使うため、日本よりも時間がかかり、また遺骨が黒く炭のようになるそうです。それを骨壷に入れたものを日本のように土に入れずに塔の中にしまうのです。また、父母などが亡くなると眉毛や頭を剃る習慣が残っている地域があったり、参列者はお葬式の際に魔よけとして赤いミサンガをもらうそうです。もしこの習慣を知っていればそれ相応のコミュニケーションをとることができるかもしれませんが、知らなければ「あ、かわいい赤いミサンガだ!」で終わってしまいます。お葬式に限らず、日本の一般常識が外国とは違うことを念頭に置き、そして知ることが異文化交流において重要だと感じました。儀式で深い弔いを示すことはやはり万国共通であることを実感しました。(遠山莉央)

レポート係より一言

本日は、作業前に東日本大震災の犠牲者の方々へ哀悼の意を込めて、一分間の黙とうを捧げました。JVCの校長先生が仰っていましたが、当時は、カンボジアの多くの方々が、自分にできる限りの金額を募金して下さったそうです。そのカンボジアの人々の温かさを、ひしひしと実感しています。今、私達にできることは、安全で丈夫なブランコを完成させることです。オルッセイの人々の笑顔が見たいです。残りの作業も、皆で協力して頑張ります。

今日のありがとうございます

森田幸子様より頂きました、ぺヤングソースやきそばを本日の昼食に頂きました。ぺヤングを初めて食べたメンバーもいました。とても美味しかったです。ありがとうございました。