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2009年8月隊活動レポート

2009年8月21日(金)

スケジュール

6:30〜7:30 朝食
8:20 ホテル出発
8:45 カンボジアトラスト到着
9:00 見学開始
10:10 見学終了
10:30 カンボジアトラスト出発、ホテル戻り
11:20 昼食へ
11:30〜12:20 昼食
13:00 ニュートリションセンター(乳児院)到着
14:20 ニュートリションセンター出発
14:45 ホテル到着
18:30 全体ミーティング

【写真】
(上)熱心に説明をしてくださった唐沢さんです
(中)地雷で片足をなくしてしまった人の義足
(下)横浜のくるみ幼稚園より子どもたちへのプレゼントです☆





本日の報告者より

 本日の報告者を務めさせて頂きました、横谷純実です。今日は主に見学の一日で、午前中はイギリスのNGOが母体で義肢・義足を作っている「カンボジアトラスト」へ行きました。ここは、義肢装具士・理学療法士・Community Development Worker(患者さんを探し、トラストへ連れて来る役割)・義肢装具士を目指す学生さんがそれぞれ働いています。案内にはボランティアで働いていて、実際に義肢装具士である唐沢さんという女性がついて下さいました。建物の中を見学しながらお話を聞いていくと、障害者に対する差別や偏見が未だに根付いているということ、政府がしっかりして自国のことは自国で行うことが重要であるということなどを新に知ることが出来ました。それから唐沢さんはとても輝いている女性でした。今回、代表や蘭子さんをはじめ生き方が素晴らしい人々に出会えたことに、本当に感謝しています。唐沢さんは現在コンポンチュナンで勤務されていらっしゃいますが、私達のために案内役をかってでて下さいました。 午後は、イタリアが支援し知的障害や肢体不自由児、HIVを持つ子どもが生活をするニュートリションセンター(乳児院)を見学しました。ここには、114名の子どもたちがいてそれぞれの障害をかかえています。実際に教室にいくと、とても人懐っこく、素敵な笑顔で迎えてくれました。帰り際に蘭子さんが「こういう子どもたちは天使の生まれ変わりだよ。」ということをおっしゃっていて、本当にそうだなぁと思いました。 今日一日を通して思ったことは、ボランティアという大きな世界の中で、国籍や人種や言語も異なる人々がそれぞれの分野で活動していて、協力していることに感動したし、今回少なからずその一員であるということに誇りに持って、残りの10日間を過ごします。

本日の車窓から

本日1号車車両長を務めさせて頂いた海老沢直美です。本日は蘭子さんに同乗して頂き、カンボジアトラストやニュートリションセンターの説明をして頂きました。今まで通ったことのないストリートを拝見することができてとても新鮮でした。 昼食をとりにレストランへ向かっている途中、私達の車両の前に点滴を打ちながらバイクの後ろに乗っている人を見かけました。蘭子さんも珍しい光景だとおっしゃっておりましたが、こちらの医療ではごく普通に行われていることだそうです。日本では考えられないことでしたのでとてもビックリしました。 私達日本人がみてカンボジアでの常識に多々驚かされることがあるのですが、きっとカンボジアの人が日本の常識を見て驚くことがいっぱいあるんだろうなとふと考えてしまいました。

  本日2号車の車両長を務めました吉田将三です。まず車窓からの風景ですが、プノンペン市街は相変わらずの交通量の多さで、事故が起こらないか不思議でした。カンボジアトラストで聞いたように事故は深刻な問題になっているようなので交通マナーなどは一刻も早く改善すべきことだと思いました。また乳児院の帰りの車内では乳児院の子どもたちの話で会話が広がりいい雰囲気だったと思います。

  本日3号車車両長を務めさせて頂いた壷井絢子です。車両長は助手席に乗るためなかなか話の輪に入れなかったりするのですが、車両のみんなが車両長も話せるようにと気を遣ってくれ、私もたくさん話をすることができました。移動時間はたわいのない話で盛り上がっていましたが、カンボジアトラストからの帰り道では、カンボジアには事実として地雷が埋まっていること、それによって足を失う人がいるということを再確認しました。日本にいた時も、プノンペンに滞在している今も、「地雷に怯える」という感覚をもっていなかったのですが、今回義足を触らせていただいたり、義足を装着して歩行訓練している人を間近で見て、地雷を現実のものとして捉えることができたように思います。地雷のこと以外でも、頭では理解していたつもりでも実際は心で感じることができていない事が本当に多くある気がします。何事も、自分の目で見て経験することが一番大切だと感じています。

  本日、4号車の車両長を務めました定方美緒です。車内は、各自話しがはずんでいて、和やかな雰囲気でした。昨日スワイリエンからプノンペンへ帰ってきましたが、やはり車数も多く、大型スーパーや洋服店などがあり、一方で田んぼはなく、地方とはまったく違う世界のように感じました。日本でも地方と都市では雰囲気が変わりますが、日本の外へ出てみると、改めて地方と都市の大きな違いについて違和感を覚えます。  また、ニュートリションセンターに到着したとき、大きくて綺麗な建物のように感じました。カンボジアでも障害児に対する意識が高まっているように感じましたが、実情は、イタリアからの支援によって建てられたそうです。また、このような立派な建物が建設されたことによって、寄付が減ってしまったということも伺いました。援助について、少し複雑なものを感じました。

感想

 レポート係の燈中健太です。午前の様子を報告します。今日は作業ではなく見学の一日でした。最初に訪れたのはカンボジアトラストです。ここでは日本人の装具士の唐沢さんが説明のためにコンポンチュナンから来てくださって本当にお世話になりました。話の中で驚いたのはカンボジアには肢体不自由などの障害者への差別が残っているという話を聞き、障害者への理解を深めるための教育や呼びかけがもっと必要ではと思いました。これは日本でも同じでこういった問題は世界共通であり人権について考えさせられました。
 変わりましてレポート係の田村美和子がレポートします☆ニュートリションセンターでは、初め障害を抱えていている子に対しての接し方が分からず、戸惑ってしまいました。でも子ども達の笑顔を見たときにその戸惑いは消え去り、障害をもっている子も健康な子もみんな平等だということに改めて気づかされました。そして、ニュートリションセンターから帰るころには8月隊メンバーも子どもたちとすっかりうちとけ、仲良しになっていました。
  今日は小山内代表と平松さん(ちなみさん)が帰国される日ということで代表、ちなみさんとのカンボジアでの最後の夕食となりました。夕食の場所はとてもおしゃれなレストランで、ターンテーブルなんかもありました。食事もとてもおいしかったです(^v^)(ちなみに私は代表と同じテーブルに座らせていただきました☆)
 夕食をとっている際、近くのテーブルで誕生日ケーキと一緒に祝われている女の人がいたのでJHPメンバーも一緒になってハッピーバースデーを歌いました♪そしたらそのあと、その女の人がJHPメンバーが座っているそれぞれのテーブルにちょっと大きめの1切れづつケーキを持ってきてくれました!そういうちょっとした関わりが私にはとても嬉しく感じられました↑↑ 代表、ちなみさん、短い間でしたが本当にお世話になりました。とくに代表には貴重なお話をたくさんしていただき、本当に勉強になりました。(私は代表のユーモア溢れる人柄もすごく好きです☆)
  代表、平松さんが帰国されて寂しい気持ちもありますが、明日から最後の小学校でのブランコ作りが残っています。また気を引き締めて頑張りたいと思います☆

  今日から未来大学の田中先生と大橋先生がカンボジア調査のために8月隊に同行されます。