成人のための
識字教育

Adult Literacy Education

教育への理解のある
家庭環境をつくる

カンボジアの識字率の低い地域において、子どもたちの教育に大切な、
家庭における教育の必要性への理解促進のため、
親世代の成人のための識字教育を行っています。

JHPが出会ったストーリー

字が読めることが
私の世界を広げた

学校に通えず字が読めなかった私は、生活の中で大きな不便を抱えていました。
JHPの識字クラスに通い始めてから、読み書きや計算ができるようになり、世界が広がりました。
今ではSNSでクメール菓子を販売し、他州からも注文が届くようになりました。
おかげで収入も増えて家族を支えられるようになり、自分に自信を持って生活できるようになりました。

取り組む課題

内戦の影響による
識字率の低さ

カンボジアでは内戦の影響で教育を受けられなかった世代が多く、農村部では識字率が低い地域があります。
読み書き計算ができないことで生活や仕事に支障をきたし、貧困から抜け出せないなど、その影響は子どもたちにも及んでいます。

家庭における
教育理解の不足

親世代が教育を受けていないため、子どもに勉強よりも家事を手伝わせるなど、教育の大切さへの理解も不十分です。
家庭での励ましや学習環境が整わないことが、子どもの教育のさまたげになっています。

成人が学ぶ
機会の欠如

農村部では昼間は農作業や家事に追われ、成人が読み書き計算を学ぶ機会がほとんどありません。
識字教室の不足や、教材・教員の不足により、学びたくても学べない状況が続いています。

活動内容

親世代が読み書きや計算を学ぶことで生活の質が向上し、教育の大切さも実感できます。
学んだ親が子どもの学びを後押しする家庭環境づくりを目指し、地域の力で続けられる識字教育を進めています。
JHPの識字教育は、単に文字を教える活動ではなく、自信を取り戻し、家族や地域の未来を支える「学び直しの機会」として、3つの目標を掲げています。

  • 読み書き・計算力の習得

    家庭や仕事など、日常生活の様々な場面で必要な基礎的な力を身につけ、自ら考え、判断し、行動できる力を育てます。

  • 学びを生活や仕事に活かす

    読み書き・計算の力を活かし、商売や農業などの仕事、そして人とのコミュニケーションをより良くし、自信へとつなげます。

  • 学びの大切さを次世代につなぐ

    「学ぶことは一生大切である」と、子どもたちに伝えられる大人を育てることも、大きな目標の一つです。

識字教育支援の流れ

識字教室は、地域の実情に合わせて段階的に進めています。 カンボジアのコンポンチャム州における特に識字率の低い地域・村を優先的に支援をおこなっています。

  • 1

    識字率調査

    対象地域で非識字率調査を実施し、特に支援が必要な4村を選定します。

  • 2

    教員の選抜・配置

    各村で識字教員を選抜し、教員養成研修を行います。

  • 3

    開講式

    受講生の学習環境を整え、8か月間の識字クラスを開始します。

  • 4

    夜間授業

    家事や仕事の終わる18時~20時に読み・書き・計算の授業をします。

  • 5

    修了試験・閉講式

    コース修了時に試験を実施し、合格者に修了証を授与します。

  • 6

    フィードバック

    修了後に受講生や教員へインタビューを実施し、次年度へつなげます。

支援を受けた親たちの声

スーバーバイザー
ニャム・ネット先生

識字クラスを始めた頃は、読み書きができず生活に不便を抱える大人が多くいましたが、学び直すことで働ける場が広がり、農作業もスムーズになるなど、暮らしに良い変化が生まれています。自信を取り戻していく姿を見られることが、私にとって何よりの喜びです。支えてくださる皆さまに心から感謝します。

スーバーバイザー
バン・スバン先生

9年間で約1,000人の受講生と関わり、「教えてくれてありがとう」と言われる瞬間が、この仕事を続ける力になっています。学ぶことで表情が明るくなる方もいます。学びを必要とする大人が多い地域で活動を続けられるのは、皆さまのご支援のおかげです。本当にありがとうございます。

トマール・ケイブ村 識字教員
ソン・チャン先生

初回テストでは名前も書けない生徒が多くいましたが、今では自分の名前や簡単な読み書きができるまで成長しました。読み書きは縫製工場での昇進や賃金向上にも役立ちます。識字クラスによって自信を持って働けるようになり、仕事の質向上や新たなビジネス挑戦にもつながっています。

カット・ラインさん

私は小学2年生まで学校へ行きましたが、家が貧しく働かなければならなかったため、途中で通うことを諦めました。読み、書きの知識はほとんど忘れていたので、この識字クラスはとても役に立っています。このクラス修了後も家族のためにもっと勉強し、何か新しいビジネスを始めたいと考えています。

シェム・アオックさん

文字が読めず書けないためニュースも手紙も他人に頼るしかなく、計算も一桁までしかできませんでした。幼少期は内戦下で勉強どころではなく、生き延びた今が奇跡です。識字クラス開講を聞いたときは本当に嬉しく感じました。識字クラス修了後は基礎的な読み書き計算を身につけ、農業で新しいことに挑戦したいです。

セック・ソイさん

幼い頃、石炭を鉛筆に葉っぱをノートにして学びましたが、内戦で通えなくなりました。長い間読み書きができず、市場で騙されたり仕事も限られ苦労してきました。識字クラスで学び直し、今は店で正しいお釣りを渡し、お客さんとの会話も楽しくできるようになりました。学ぶ機会をくださった皆さまに心から感謝します。

活動実績

これまでの識字教室の受講生は約600名以上

2018年から、カンボジアのコンポンチャム州で識字クラスを開講し、修了率は約95%を達成しています。
これまでに累計約600名の大人たちが“読み書きのできる人”へと変わりました。

JHPレポート

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