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【第3回】ナショナルトレーナー候補生育成研修を行いました

【第3回】ナショナルトレーナー候補生育成研修を行いました

カンボジアでは、指導できる教員や教材の不足により、多くの小学校で芸術(音楽・美術)の授業が行われていないのが現状です。
この課題を解決するため、JHPは2016年よりJICA草の根技術協力事業(パートナー型)の委託を受け、カンボジア教育・青年・スポーツ省とともに、初等科芸術教育の普及に取り組んできました。

1フェーズ(2016年~2022年)での取組みに続き、現在は第2フェーズ(2024年~2027年)として、音楽や美術の授業をカンボジア
全土へ広げていくための人材育成
に取り組んでいます。その中心となるのが、「ナショナルトレーナー(指導者養成官)」の育成です。

その一環として、全3回に渡り日本人専門家をお招きし実施してきた、新たなナショナルトレーナー候補生の育成研修の最終回が、
20261月と2月にカンダール州教員養成校で開催されました。

今回の研修の目的は、小学生への授業実践を通して、指導方法の工夫や児童の発達段階に応じた学びの特徴を学ぶことでした。
模擬授業では、カンダール州教員養成校附属小学校の1年生から6年生までの児童が授業に参加しました。

音楽科編:身体を使って音楽を楽しむ授業

研修には、音楽教育の専門家である津田正之先生(国立音楽大学教授)と高倉弘光先生筑波大附属小学校副校長 音楽科教員)をお迎えし、ナショナルトレーナー候補生7名*を対象に、音楽教育の指導方法について研修を行いました。
*プノンペン教員養成大学2名、バッタンバン教員養成大学2名、カンダール教員養成校1名、シェムリアップ教員養成校2名

/></p>	<p>研修には、音楽教育の専門家である津田正之先生<strong>(</strong>国立音楽大学教授)と高倉弘光先生<strong>(</strong>筑波大附属小学校副校長 音楽科教員)をお迎えし、音楽教育の指導方法や授業づくりについてアドバイスを受けました。</p>	<p><img src=

初日は、音楽教育の専門家である高倉弘光先生が模範授業を行いました。
授業では、音楽を聴いて感じる鑑賞活動や、身体を使ってリズムを表現するボディパーカッションなどが紹介され、子どもたちはリズムに合わせて体を動かしながら、楽しそうに活動に参加していました。

/></p>	<p>研修には、音楽教育の専門家である津田正之先生<strong>(</strong>国立音楽大学教授)と高倉弘光先生<strong>(</strong>筑波大附属小学校副校長 音楽科教員)をお迎えし、音楽教育の指導方法や授業づくりについてアドバイスを受けました。</p>	<p><img src=

その後、ナショナルトレーナー候補生が一人2回ずつ模擬授業を実施。
授業後には日本人専門家やナショナルトレーナーから具体的なアドバイスがあり、候補生たちは鑑賞の授業の進め方や子どもへの声かけについて学びを深めました。

最初の研修では自信がなさそうだった候補生の先生たちも、今回は落ち着いて授業を進める姿が見られ、成長が感じられる場面となりました。

美術科編:子どもの発想を引き出す授業

美術科の研修では、図画工作教育の専門家である辻政博先生(元帝京大学教授)と岡田京子先生(東京家政大学教授)をお迎えし、ナショナルトレーナー候補生5名*を対象に研修を行いました。
*バッタンバン教員養成大学2名、カンダール教員養成校1名、シェムリアップ教員養成校2名

初日には、美術専門家の辻先生、岡田先生の模範授業が行われました。

/></p>		<p>日本からは、美術教育の専門家である辻政博先生(元帝京大学教授)と岡田京子先生(東京家政大学教授)をお迎えし、図画工作教育の考え方や授業づくりについてアドバイスを受けました。</p>		<p><img src=

研修では、授業の導入方法や教室環境の整え方、板書の計画、教材準備など、授業づくりのポイントを学びながら進められました。候補生も一人2回ずつ模擬授業を実施し、終了後には授業をもとに意見交換を行いました。

活動の中では、折り紙に挑戦する場面もあり、最初は折り方が分からず苦戦していた子どもが、自分の力で最後まで折り終えた瞬間、うれしそうに笑顔を見せる姿が印象的でした。

こうした子どもたちの姿を見ながら、候補生たちは「子どもがどのように学んでいるか」に目を向けて授業を振り返っていました。

子どもの学びを見る先生へ

研修の振り返りでは、先生たちの意識にも変化が見られました。

特に美術科では、指導案を検討する際に

「この活動で子どもは何を感じるだろうか」
「どのような学びが生まれるだろうか」

といった、子どもの視点から授業を考える発言が増えていきました。

3回の研修を通して、候補生たちは、芸術教育で大切なことは「技術を教えること」だけではないと実感していきました。
活動を通して、子どもたちが感じ、考え、表現すること。
その子ども一人一人の学びの姿を発見しようとする姿が見えるようになってきました。

学びを全国の先生へ

今回育成されたナショナルトレーナー候補生は、今後、各地の小学校教員を対象とした研修に関わっていきます。
先生から先生へと学びが広がることで、カンボジアの子どもたちが音楽や美術に触れる機会も広がっていきます。

JHPはこれからも現地の先生方とともに、子どもたちが表現する喜びに出会える芸術教育の環境づくりを進めていきます。

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