JHPレポート

2026年2月13日、日本・熊本県芦北町の佐敷小学校と、カンボジア・トボンクムン州の芦北ひまわり今村第3学校(チュレイタソー小学校)をオンラインで結び、児童同士の交流会を実施しました。

佐敷小学校では、28回にわたりチャリティーバザーを通じてカンボジアに校舎を贈る活動を継続されています。
2001年以降、芦北町および芦北町国際交流協会の皆さまからは、これまでに6棟の校舎をご寄贈いただきました。
今回交流を行ったカンボジアの芦北ひまわり今村第3学校(チュレイタソー小学校)では、2003年に寄贈された校舎(6室)が現在も大切に使われています。校舎には職員室、図書室、4教室が整備され、地域の子どもたち201名(うち女子101名)が学んでいます。
今回の交流会は、ご支援によって建てられた校舎で学ぶカンボジアの5年生の子どもたち(36名)と、日本の佐敷小学校 6年生の子どもたち(46名)が画面越しに初めて直接言葉を交わす特別な機会となりました。

開会にあたり、佐敷小学校の校長先生は、「遠くにいる友だちの力になりたいという思いが、世代を越えて受け継がれてきました。
今日はその友だちと直接話せる日です」とお話されました。
一方、チュレイタソー小学校の校長先生は、15年前に佐敷小学校で研修を受けた経験を振り返り、「芦北町の皆さまのことを片時も忘れたことはありません」と感謝の言葉を述べられました。
支援は単なる“建物”ではなく、人と人との想いを育んできたことが伝わる瞬間でした。
交流会では、両校がそれぞれ動画や写真、スライドを用いて学校生活を紹介しました。
佐敷小学校(日本)からは
・チャリティーバザーによる募金活動の取り組み
・日本の校内施設(図書室・体育館・プールなど)や授業の様子
芦北ひまわり今村第3学校(カンボジア)からは
・時間割や履修科目
・図書室やクメール語の授業
・休み時間の過ごし方
・家庭での生活
が紹介されました。スライドを用いながら、代表児童が堂々と発表する姿が印象的でした。

質問タイムでは、将来の夢や休み時間の過ごし方、おすすめの観光地などについて活発なやりとりが行われました。
日本の児童からは、
「将来の夢は何ですか?」「幸せを感じるのはどんな時ですか」「カンボジアのお薦め観光地はどこですか」という質問が。
「将来は教師、医師、警察官、美容師になりたい」
「成績が良かったときに幸せを感じる」
「おすすめはアンコールワット」
カンボジアの児童からは、
「週に何回図書室へ行きますか?」という質問が。
日本の児童2名それぞれの回答は、
「0回」と「10回」。
対照的な答えに会場は和やかな笑いに包まれました。準備された言葉ではなく、その場での自然な言葉が、交流をより温かいものにしてくれました。

交流後の振り返りでは、
「あっという間で楽しかった」
「日本にもっと興味を持った」
「募金活動をしてくれていることに驚いた。今すぐ大きなお返しはできないけれど、できることを考えたい」
「今は教室をきれいに使うことが恩返しだと思う」
といった感想が聞かれました。
短時間ではありましたが、募金を続けてきた日本の子どもたちと、その校舎で学ぶカンボジアの子どもたちが直接つながることの意義を、改めて実感する機会となりました。

JHPはこれからも、校舎建設支援だけでなく、子どもたち同士が学び合い、世界を広げていく機会づくりを大切にしてまいります。
芦北町の皆さま、佐敷小学校の皆さま、そして関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。