English

シェアする

JHPレポート

法人連携

カンボジア

ボランティア派遣

地球市民教育

言葉を越えて心をつないだ――関東学院大学 カンボジア交流ボランティア活動

言葉を越えて心をつないだ――関東学院大学 カンボジア交流ボランティア活動

2026年428日から52日にかけて、関東学院大学の学生さん11名が大学のプログラムの一環として、カンボジアを訪れ、現地の学校での交流活動や校舎ペンキ再塗装のボランティアに取り組みました。
このプログラムでは、異文化理解を深め、国際協力について主体的に学ぶことを目的として実施されました。

今回訪問したのは、プレイベン州のバンティチャックレイ中学校とカンボジア日本友好学園。
さらにプノンペン市内では歴史学習や文化体験も行い、学生さんたちはカンボジアの社会や人々への理解を深める5日間を過ごしました。

歴史を知ることから始まった学び

活動初日は、JHPによるオリエンテーションののち、トゥールスレン博物館とキリングフィールドを訪問。

展示室に並ぶ写真や資料、静かに流れるオーディオガイドの解説に真剣に耳を傾けながら、学生さんたちはカンボジアが経験した
悲しい歴史と向き合いました。

以下、学生さんの感想を一部ご紹介します。

「実際に虐殺博物館を訪れてみると、その場の雰囲気は重く、あまりにも残虐で最後まで見るのが苦しいほどでした。
しかし、この経験をしたかどうかで、平和についての考え方は大きく変わっていたと思います。」

「キリングフィールドには、今も地面に服の切れ端が残されており、歴史が決して過去の出来事ではないことを実感しました。これからは、私自身も記憶を継承する1人である自覚を持って生きていきたいと思います。」

現在、多くの子どもたちが学校で学べるようになった背景には、教育制度の再建に向けた長い歩みがあります。
子どもたちとの交流を前に、この国の歴史を知ることは、カンボジアを理解するための大切な第一歩となりました。

暑さの中で取り組んだ校舎再塗装

01.png

プレイベン州のバンティチャックレイ中学校では、交流活動とあわせて校舎のペンキ再塗装を実施しました。

現地の学校では、教育環境の維持が継続的な課題となっています。
今回訪問した校舎も、長年の風雨によって壁面の老朽化が進んでいました。

照りつける日差しの下、学生さんたちは協力しながらペンキ塗装作業を進めました。
慣れない作業に汗を流しながらも、一面ずつ丁寧に塗り重ねていきます。

作業が終わる頃には、校舎の内外壁は見違えるほど明るくなり、学びの場としての輝きを取り戻しました。

「校舎をきれいにしていただき感謝しています。」

先生方から寄せられた言葉に、学生さんたちも活動の意義を実感している様子でした。

言葉を越えて広がった交流

交流活動では、学生たちが事前に準備したインタビューやクメール語の資料を活用しながら、現地の子どもたちとのコミュニケーションに挑戦しました。

最初はお互いに少し緊張した様子も見られましたが、折り紙や習字体験、ボールを使ったレクリエーションが始まると、
あっという間に笑顔が広がります。

折り紙を教える学生の周りに子どもたちが集まり、完成した作品を嬉しそうに見せ合う姿。習字に挑戦しながら真剣な表情で筆を握る姿。

言葉が十分に通じなくても、一緒に楽しむ時間が自然と心の距離を縮めていきました。

さらに屋外では、学生さんたちもカンボジア独自の遊びに参加。子どもたちに教えてもらいながら一緒に体を動かし、笑い声が校庭いっぱいに響きました。

「日本の学生と一緒に遊べて楽しかった。」
「折り紙を初めて体験できて嬉しかった。」

そんな子どもたちの言葉からも、交流の充実ぶりが伺えます。

また、Champey Academyにて、カンボジア伝統芸術の鑑賞と体験を行い、カンボジア文化への理解を深めました。

出会いが生んだ変化

今回の活動で印象的だったのは、子どもたちの変化でした。

交流が始まったばかりの頃は遠くから様子をうかがっていた子どもたちも、時間が経つにつれて自分から話しかけたり、一緒に遊びに誘ったりする姿が見られるようになりました。

現地スタッフからも、「交流を通して、子どもたちが積極的にコミュニケーションを取ろうとしていた姿が印象的だった」という声が聞かれました。

参加された学生さんたちの声を一部抜粋してご紹介します。

「中学生のみんなの純粋な笑顔やキラキラした目で駆け寄ってきてくれる姿が、とても印象に残っています。言葉は伝わらなくても、ジェスチャーや笑顔だけで気持ちが伝わることに驚きました。」

「初めて顔を合わせた時、とびきりの笑顔で出迎えてくれたことが忘れられません。その笑顔を見た瞬間、それまでの疲れが吹き飛びました。」

「インタビューで『今幸せですか』と尋ねると、全員が『幸せです』と答えてくれたことが印象に残っています。
活気あふれる街や人々の笑顔に触れ、本当の豊かさとは何かを改めて考えるきっかけになりました。」


学生さん方にとっても、異なる文化や教育環境に触れ、歴史を学び、人々と交流する中で、新たな価値観や視点を得られる、大きな学びの機会となったようです。

国や言葉が違っても、人と人はつながることができる。

そんな当たり前でありながら大切なことを、参加した一人ひとりが実感した5日間となりました。

JHPでは、今後もカンボジアや日本の若者ひとりひとりの「学びたい」という想いに寄り添い、現地学校との交流や教育支援を行ってまいります。
今回の交流で生まれた小さな出会いや学びが、一人ひとりの未来につながっていくことを願いながら、日本とカンボジアを結ぶ架け橋であり続けたいと思います。

そのほかのレポート

  • 日本とカンボジアをつなぐオンライン交流会を開催しました

    日本とカンボジアをつなぐオンライン交流会を開催しました

    学校建設・修繕

    地球市民教育

    法人連携

    日本

    カンボジア

  • 笑顔と歓声があふれた、プンプリャオン小学校での交流

    笑顔と歓声があふれた、プンプリャオン小学校での交流

    法人連携

    カンボジア

  • 小学校での出張授業を行いました

    小学校での出張授業を行いました

    イベント・セミナー

    地球市民教育

    日本

    法人連携