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JHPレポート

識字教育

カンボジア

【第2期】識字クラス 活動Report

【第2期】識字クラス 活動Report

JHPでは、カンボジア・コンポンチャム州において、成人のための識字教育事業を実施することとなりました。
対象となる4つの村で識字クラスを開講し、受講生100名(各クラス25名)が、第2期目の学びをスタートしました。

活動の背景

カンボジアでは、過去の内戦や恐怖政治、長年の貧困などの影響により、就学年齢の時に学校に通うことができず、十分な教育を受けられなかった成人が今も多く存在しています。
文字の読み書きができないことで日常生活での不自由を感じたり、就業機会が制限され、安定した収入を得られず貧困から抜け出せない状況に置かれている人々も多くいます。

さらに10代の若者の中にも、日中は家族の仕事を手伝わなければならず学校に通えない、または小中学校を途中で退学し学びの機会を失ってしまった人たちがいます。

識字クラスにはこうした若者も参加し、主にクメール語の読み書きや算数など、生活に必要な基礎的な学習に取り組んでいます。

第2期 識字クラス開講地

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第2期は、引き続きコンポンチャム州バティエ郡トロップコミューン(地域)内にある、識字率が低い地域を対象に、識字教室を開催することとしました。

2019年度 実施期間:2019年10月~2020年9月
対象地域:プノントーイ村/チャンコン村/コンポート村/ポルッセイ村
受講生:100名(各村25名ずつ)
教員:4名(各村1名ずつ、2名は教員経験者、他2名は未経験の教員)

開講式

開催日:2019年10月1日
参加者:4村受講者約100名、識字教員、コミューン長、各村の村長、JHPスタッフ

授業は、生徒たちの参加しやすい夜に行われるため、授業の際に使用するソーラーランタンが手渡され、8ヶ月間の識字クラスがスタートしました。

/></p>	<p>研修には、音楽教育の専門家である津田正之先生<strong>(</strong>国立音楽大学教授)と高倉弘光先生<strong>(</strong>筑波大附属小学校副校長 音楽科教員)をお迎えし、音楽教育の指導方法や授業づくりについてアドバイスを受けました。</p>	<p><img src=

JHP スタッフよりソーラーランタンの手渡し(写真左)/ 4つの村から集まった生徒たち(写真右)

識字クラス(2019年10月~2月)

授業で新しい知識を学ぶ前には、必ず音読をメインとした復習を行い、音から覚えるように工夫しています。
授業に子どもを連れてくる生徒たちもいますが、先生との間で、よくコミュニケーションを取り合い、うまく授業を進めています。
一方で、掛け算割り算についていくことが難しい生徒がいたり、収穫期になると、仕事で忙しく、授業を休みがちな生徒も増えていますが、皆モチベーションは高いため、一人もクラスをドロップアウトすることなく、地道に勉強を続けています。

/></p>	<p>研修には、音楽教育の専門家である津田正之先生<strong>(</strong>国立音楽大学教授)と高倉弘光先生<strong>(</strong>筑波大附属小学校副校長 音楽科教員)をお迎えし、音楽教育の指導方法や授業づくりについてアドバイスを受けました。</p>	<p><img src=

識字クラス一時中断 / コロナ感染拡大状況下の様子(2020年3月~)

全世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、識字クラスも一時中断となりました。
この期間、生徒たちは、それぞれ自宅学習や少人数での学習を進めています。

先生たちは、村内で手洗いを含む衛生指導をし、コロナウイルスの感染予防方法を広めたり、オンラインやTVを通じて、
自宅学習の方法を広めながら過ごしています。
その努力のおかげもあり、現在は村内の衛生に関する意識がコロナウイルス発生前と比べ、格段に向上しました。

/></p>	<p>研修には、音楽教育の専門家である津田正之先生<strong>(</strong>国立音楽大学教授)と高倉弘光先生<strong>(</strong>筑波大附属小学校副校長 音楽科教員)をお迎えし、音楽教育の指導方法や授業づくりについてアドバイスを受けました。</p>	<p><img src=

コロナ感染拡大状況下での識字クラス再開(2020年7月~)

識字クラスは、コロナウィルスの影響により、一時的に閉講していましたが、再開しました。

識字クラス再開の経緯

政府が提供するオンラインやテレビを通しての授業では、対象が縫製工場で勤務する生徒とされ、農夫が多い当クラスの生徒にとっては、フォーカスを当てるポイントが違ったり、進むスピードが速すぎる課題がありました。

また、生徒の大半は、家に電気が通っておらず、スマホ・テレビ等のデバイスがないため、アクセスできない状態が続いていました。
これを受け、カンボジア国内のコロナの状況が落ち着いてきたこともあり、学んだことを忘れないためにも、各村長・コミュニティからの同意のもと、識字クラスを再開しました。

識字クラスの新たな方針
①1クラスを2つのグループに分け、席の間隔をあけて実施
 ※学習時間は半分になるが、半分になった分は在宅でできるワークを通常より多めに出し、カバーする。
②アルコールスプレーを各クラスに配布し、クラス開始前には必ず全員手の除菌
③少しでも体調が良くない生徒は休む
④試験では、コロナウィルスや衛生に関する質問を追加

/></p>	<p>研修には、音楽教育の専門家である津田正之先生<strong>(</strong>国立音楽大学教授)と高倉弘光先生<strong>(</strong>筑波大附属小学校副校長 音楽科教員)をお迎えし、音楽教育の指導方法や授業づくりについてアドバイスを受けました。</p>	<p><img src=

人数を減らして受講(写真左) / クラス開始前にアルコール除菌(写真右)

閉講式

開催日:2020年9月25日
場所:プノントーイ村・セレモニーホール(プノントーイ村、コンポート村)
    チャンコン村・セレモニーホール(チャンコン村、ポルッセイ村)

参加者:各場所受講者約50名ずつ、識字教員、コミューン長、各村の村長、JHPスタッフ

今回の第2期は、2019年10月から開始し、途中コロナによって中断がありましたが、無事に8ヶ月間のクラスが修了しました。
コロナによって、家計の収入も減り、生活が厳しくなってしまった人たちも多くいましたが、1週間のうち6日間、午後6時から8時までの識字クラスで粘り強く勉強を続け、100名の受講生全員が修了試験に合格することができました。

/></p>	<p>研修には、音楽教育の専門家である津田正之先生<strong>(</strong>国立音楽大学教授)と高倉弘光先生<strong>(</strong>筑波大附属小学校副校長 音楽科教員)をお迎えし、音楽教育の指導方法や授業づくりについてアドバイスを受けました。</p>	<p><img src=

写真:閉校式に集まった生徒たち

◇ 代表生徒のあいさつ
『識字クラスの生徒を代表して、皆さんにご挨拶申し上げます。
識字クラスに参加することができ、とても嬉しく思います。私には勉強できる機会は一生ないと思っていたからです。
JHPはチャンコン村で識字クラスを開講し、私は今読み、書き、計算ができるようになりました。このような機会を与えていただき、ありがとうございました。皆さんがコロナウィルスに感染せず健康に過ごせますようお祈りしております。』

/></p>	<p>研修には、音楽教育の専門家である津田正之先生<strong>(</strong>国立音楽大学教授)と高倉弘光先生<strong>(</strong>筑波大附属小学校副校長 音楽科教員)をお迎えし、音楽教育の指導方法や授業づくりについてアドバイスを受けました。</p>	<p><img src=

代表で挨拶する生徒(写真左)/ 修了証書の授与(写真中央)/ プノントーイ村での集合写真(写真右)

上位5名の受講生には、修了証書が手渡されました。

郡の教育局長、各村長、スーパーバイザー、JHPスタッフからの、識字クラス生徒たちへ向けての挨拶の時間では、
生徒たちやスタッフたちの努力を称え、『8ヶ月間の識字クラスを通じて新たに掴んだ「読み・書き・計算の知識」という
道具を、自身の生活の質の向上、また家族や隣人、コミュニティ、助けが必要な人々への手助け等、他者を助けるために存分に活用してください』と熱いメッセージが送られました。

今後も、この経験を自信として、お互いに支え合いながら学び続けていきます。

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